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二次創作系サイト『消失空間』の更新日記
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 ちゃんと最後まで書いてからーと思っていましたが、最近あまりにも新作の更新がないような気がしたので、ブログの追記機能を使ってちまちまSSを更新していこうかと思います。
 ほんとーにちまちました更新なので、『ちまちま読むのは面倒臭い!』という方は最後まで書いたら、纏めてサイトの方にアップするつもりなのでそちらでご覧ください。

記念すべき超小出し更新第一回は、特別編から。

題名は『決して完璧ではないけれど』です。

続きからどうぞー。


決して完璧ではないけれど



 SOS団団長、涼宮ハルヒの命令により、わたしたちは山へピクニックにやって来ていた。

 名目上は「人が入ってこない山奥でこの世の不思議を探そう!」とのことだったが、いまわたしたちが上っているのはごく普通のハイキングコース。
 もちろん人通りもあるし、この世の不思議が見つかるとは思えない。
 要するに、涼宮ハルヒは山遊びをしたいだけのようだ。これは彼の言葉。
 実際先頭を切って歩く涼宮ハルヒは実に楽しそうだ。
 続く朝比奈みくるはかなり辛そうに見える。
 その次に続く古泉一樹はそれほど疲れてはいないよう。
 古泉一樹のあとに続くわたしは体力がないからかなり疲労していた。
 道はそれほど急勾配ではない。でも、ほとんど運動をしたことがないわたしにとっては辛い道のりだった。
 立ち止まり、膝に手を置いて呼吸を整える。
「おい、大丈夫か? 長門」
 最後尾を務めていた彼がわたしに追いつき、そう声をかけてくれた。
 心配そうな顔をしている。
 彼を心配させてはいけないと思い、体を起こして頷く。
「だい、大丈夫」
 一瞬言い損なったけど、大丈夫だという意志は伝わったはず。
 なおも心配そうな顔をしている彼を安心させるため、わたしは足を進めた。
 あまり彼に頼ってばかりではいけない。
 彼だって疲れているに違いないのだ。彼は確かにわたしよりは体力があるけど、スポーツマンというわけではない。特にここ数カ月はわたしに付き合って部室で本を読む日々……体力だって落ちているに違いない。
 そんな彼に負担をかけるのは、わたし自身が許せない。
 極力減らした荷物も、最初彼は持とうかと言ってくれたけど、断った。
 彼に負担をかけないよう、わたしは自分の力を振り絞る。


2につづく

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